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紫外可視分光光度計の利用

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紫外可視分光光度計の利用

 可視光はヒトの目で認識できる波長範囲の光を示し400nm付近~800nm付近の波長範囲を持っています。また、紫外線はこの可視光よりも波長が短い10nm付近~400nm付近の波長範囲を持っています。今回紹介の紫外可視分光光度計は溶液や薄膜などに可視光や紫外線を透過(または反射)させて光の吸収を検出させる装置です。
UVVis2.jpg
 測定対象となる有機化合物や無機元素には可視紫外光の各波長に対し特徴的な吸収を持つため、試料中に含まれる成分が本装置により検出可能となります。特に目的成分の特徴となる波長に着目してその吸収ピークの比により濃度測定する方法(吸光光度法)に多く利用されます。更に、この吸光光度法では分析対象物に対し化学反応をさせて発色させる方法(呈色反応)が多く用いられます。呈色反応を用いることにより僅かな吸収しか持たない成分でも強いピークの検出が可能となります(但し、この前処理方法については専門的な知識が必要です)。

この装置の大きな特長は、

・装置自身が試料に触れることなく測定可能なためメンテナンスしやすい

・測定操作が少なく迅速に結果が得られる

などがあげられるため、高度な知識を持った専門の技術者でなくても簡単に装置を扱うことができます。また、他の分析装置と比較して安価であるため広い分野で使われています。

UVVis3.jpg
   図 フィルター試料の透過吸収測定例


 紫外可視分光光度計を用いた測定例としては、

・環境分野では水質分析(有機汚濁、窒素、りん、有機酸など)

・食品分野では添加物(着色剤、保存料、甘味料、酸化防止剤など)の分析

・工業分野でも製品に含まれる成分(染料、六価クロムなど)の分析

・生化学分野では核酸の定量や蛋白質分析などの分析

・医薬品分野では薬品の純度分析やビタミン成分の分析

など多くの分野で応用されています。また、最近では日焼け止めに効果のあるクリームや紫外線をカットする繊維やフィルムの開発にも応用されています。


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